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『シリーズ日建商事 雑感』 その4

2014年05月20日

『シリーズ日建商事 雑感』 その4

 

鹿島建設の現場主任以下数名が、天童市に出来るパイオニア第1期工事にも着手していたのだが、

その後電話をもらうまではわからなかった。

電話の内容はこうである。第一声は「全国あちこち探してもないのだから無理だろうな。」であった。

日建商事に対しては、まだまだ頼りに出来ず信用していなかったのだろうが、

先方も困り果てて電話してきたのだろう。

建物はS造で屋根はシポレックスだという。

鹿島「シポレックスは知っているか?」

「知っている」というと「ほう...」と感心された。

その材料は出たばかりで、まだまだ使用しているところは稀であり、

まして山形県では使用実績のない初めて見るものであった。

コンクリートといっても水に浮く非常に軽く柔らかいもので、

それに使用するアンカーはまだ出来ていなかったのである。

聞けば軒天に雨樋を吊り下げる為のアンカーを探しているのだそうだ。

以前から私も開発が嫌いな方ではなかったのでオールアンカーと

全く同じ物を図面に描きそのままにしていたら、ある時小さなアンカーの広告が出た。

「同じじゃないか」と思ってカタログ1部を取り寄せていて知っていた。

鹿島にはシポレックスに取り付けるアンカーがあると答えたら、驚いていた。

早速カタログが要求され1部しかないものを持参して現場事務所へ行った。

この当時のオールアンカーは開きの大きいBタイプで柔らかいブロック用に作られていた。

鹿島いわく「これで責任施工せよ。明後日から。」と言う。

私はアンカーの実物も見ていないし何よりも現物があるかどうか。また送ってくれるかどうか。

電話1本入れたことのない会社だったので、非常に困惑したが、

すぐ電話を入れ「明日まで2,000本送ってくれ」と必死の思いで訴えた。

電話の相手は当時営業部長の洞下氏であり、現社長の父親(前社長)である。

(続く)